無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そして現在にいたる。俺は毎日の日課の依子と俺と優希が笑顔で映っている写真を眺める。
優希と２人暮らしになってからというものの、なにかポッカリ穴が開いているようだった。何もやる気が起きない。それに優希の事でストレスが増し、鬱病になりかけていた。仕事場のストレスを優希を怒鳴りつける事で発散していた。完全に父親失格だ。
そんなある日、俺は優希が泣いているのを無視し酒を飲んでいた。しかし、優希が泣き止み、しかも笑い始めたのだ。何だろうと俺は思い優希の所に行った。するとそこには・・。
白の白衣をきた女が優希をあやしていたのである。
「うわあぁぁ!」俺は絶叫した。生気を感じないこの感じ、多分見たことはなかったが幽霊・・か。
俺は我に返り、「やめろ！優希まで・・、俺から奪うのか！」と俺は怒鳴った。すると幽霊は悲しそうな顔になり、こういったのである。
「ダメじゃない。優希泣かせちゃ、お腹すかせてるじゃん。」と言ってきたのである。もう一度幽霊の顔を見る。俺は恐怖を忘れ、こう言った。
「依子！」俺は喜び依子に抱き付こうとするが無駄だった。そのまますり抜け壁に当たる。俺はその現実を知り涙が出る。「また泣いてるよ？ひでちゃん。」俺はゴメン、と言った。それから俺は依子と沢山はなした。時間を忘れて話した。依子は毎日来てくれた。その度に優希の事や仕事場の事を話した。まるで付き合い始めた頃と同じだ。幸せだった。
それから二年が過ぎ、優希は幼稚園に通い始めた。だが最近依子は来ない。幾度待っても来る気配がなかった。俺は心配になって依子を待った。しかし来ない。すると俺の部屋から物音がした。俺は優希を寝かせ、自分の部屋に向かった。