関係X
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秀美
私が、土木作業員に見える?
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英雄
聞いてない!
時々、話が通じなくなるな……(無理に絡むとややこしいから)なんでもいい、まあ、あんたが土木作業員だったとして、その俺のファンてなんだよ。
俺を応援してるってことでこっちは捉えていいのか?
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秀美
まあ、土木作業場で働いてるのは確かだけど、私はずっとあなたのことを見てました。
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そう言うと秀美は、小さなディバッグから、黄色い1枚のタオルを出した。
それには、アルファベットで「HERO」とあった。
45
秀美
あなたのグッズよ!
ヒーローって、あなたの名前。英雄は、「えいゆう」て読めるよね。
英語にしたらヒーロー。
私はあなたのヒーローなの。
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英雄
いや、なんであんたが俺のヒーローになるんだよ。
英雄なら、名前からして俺がヒーローだろ。
いや、あんたのヒーローになるつもりないし、そもそも、そんなタオル勝手に作るな!
キモさと嬉しさ半々やわ!
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秀美
て、言うか、私が土木作業員だったってことに驚かないの?
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英雄
あんたの存在で驚きっぱなしだから、そこは霞んで見えるわ!
いや、あんたがそうなったのは、なにがきっかけよ。
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秀美
そうね、あれは思い起こせば5年前。
50
英雄
俺が産まれた時じゃねえのかよ。
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