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関係X

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秀美

私が、土木作業員に見える?

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英雄

聞いてない!
時々、話が通じなくなるな……(無理に絡むとややこしいから)なんでもいい、まあ、あんたが土木作業員だったとして、その俺のファンてなんだよ。
俺を応援してるってことでこっちは捉えていいのか?

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秀美

まあ、土木作業場で働いてるのは確かだけど、私はずっとあなたのことを見てました。

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そう言うと秀美は、小さなディバッグから、黄色い1枚のタオルを出した。

それには、アルファベットで「HERO」とあった。

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秀美

あなたのグッズよ!
ヒーローって、あなたの名前。英雄は、「えいゆう」て読めるよね。
英語にしたらヒーロー。
私はあなたのヒーローなの。

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英雄

いや、なんであんたが俺のヒーローになるんだよ。
英雄なら、名前からして俺がヒーローだろ。

いや、あんたのヒーローになるつもりないし、そもそも、そんなタオル勝手に作るな!
キモさと嬉しさ半々やわ!

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秀美

て、言うか、私が土木作業員だったってことに驚かないの?

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英雄

あんたの存在で驚きっぱなしだから、そこは霞んで見えるわ!
いや、あんたがそうなったのは、なにがきっかけよ。

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秀美

そうね、あれは思い起こせば5年前。

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英雄

俺が産まれた時じゃねえのかよ。

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