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あの夏、隣にいた君へ

第1章 アルバム

【22】

あの夏、
君はスーツを着ていた。

いや、
“着られていた”かな。


慣れないパンプスで
就職活動。

コツコツ。



僕の時より氷河期で、
かなり大変だったはずだ。


「しょうがないよ」と言いながら、
希望にそぐわない職種の内定を受けたんだったね。


僕は少し心配だった。

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