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あの夏、隣にいた君へ

第1章 アルバム

【26】

あの夏、
君は闘った。


左胸に巣くう
病魔と闘うために
髪の毛を

バッサリ。



どうせ抜けるなら、
自分でやったほうがいい

君は坊主頭になった。

一緒に坊主頭にした僕を見て、
君は笑ってくれた。


「たいして嬉しくないんだけど」

そう言って、笑ったんだ。

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