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メイド喫茶へようこそ

第2章 奏の場合~チョコパフェ~

店内の奥にあるVIPルーム。

ここは常連サンの中でも選ばれた人しか入れない特別な場所。

ここではスペシャルメニューのサービスが受けられるんです。



少し背もたれの高いソファと机が、それぞれ背を向けながら並べてある。

でも周りを見渡そうと思えば、隣の席で何してるのか丸見え。

声はもちろん聞こえる。

あえて個室じゃないところが、イイみたい……



「あぁっ…!ご主人様ぁ………」

「ひゃっ…あはぁ…んっ……うンッ」



メイドたちの可愛い喘ぎ声と、いやらしい水音が響くルームを歩く。

片倉さんが興奮して、ドキドキしてるなが腕を通して伝わってくる。



「ご主人様の席はここです」



片倉さんは促されるまま、ソファに座る。

私も身体をくっつけて隣に座った。



「VIPルーム限定のスペシャルメニューはこちらです。
どれになさいますか?」



メニューを見せると、片倉さんは困ったように私を見た。



「チョコパフェとかプリンとか…って書いてあるけど、どんなサービスなのかな?」

「うふふ♡詳しくは頼んでからのお楽しみなんです。
でも、どれを頼まれても満足していただけると思いますよ」



片倉さんの目を見て、にっこり笑った。

片倉さんは安心したみたい。
そしてちょっと興奮したようで、顔を赤くする。



「…じゃあ奏ちゃんのオススメで」

「はい、かしこまりました♡」



私はオーダーを伝えにいったん席を離れた。

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