無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

大抵の出会い系サイトは、男性が有料で女性は無料になっている。メール交換をすればするほど男性の負担は重くなるのだ。

黒田明は早く会いたかったが、我慢をしてメール交換を続けた。釣れた魚には餌をあげないと言う言葉があるように、ひたすら獲物が釣れるのを待っていたのだ。

我慢に我慢をして、ついに3ヶ月間もメール交換をした黒田明だったが、ようやく土曜日の午前11時に、千葉駅前の大きなモニターの前で会う約束にこぎつけたのである。

　　あの～こんにちわ、理沙さんですか？

お洒落な茶系のスーツ姿で、明るく黒田明が声をかけてきた。

　うわー、イケメンで、いい男じゃない…

田中理沙は一目見てハンサムでお洒落で素敵だと思い、心をワクワクさせた。

そして二人は雰囲気のいい和食料理店で昼食を済ませて、近くの公園でゆっくり時を過ごした。

黒田明は車の運転があるのでアルコールはほとんど控えたが、田中理沙は勧められるままに日本酒をすいすい飲んでしまった。その後二人は黒田明か乗って来た白いクラウンで、軽くドライブに出かけたのである。助手席に乗っていた田中理沙は、日本酒で酔っぱらい、おまけに睡眠薬も効きすぎてしまいグーグー寝てしまったのだ。