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出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

田中理沙に逃げるチャンスがやって来た。このままでは強姦されるのを待つだけになってしまう。

    はっ!逃げるチャンスだわ…

     サッ、バサッ、バサッ、

     これで何とか歩けるわ…

田中理沙は足元に敷かれている新聞紙を掴み取って、脱がされた洋服などを置いてある机の方向にそれを投げ込んだ。

     ガサッ、ゴソッ、

そろりそろりとガラスの破片を踏まないように、新聞紙の上を歩きなんとか黒い靴が履けた。
脱がされた洋服やスカートなどを着ている暇などなかった。素早く黒いハンドバッグの中にスマートフォンと充電器をしまい込み、茶系の上着、ホワイト系なブラウス、茶系のスカートとパンストを右手で掴んで部屋を立ち去ろうとした。

       ガタン!

ハッ!あいつのズボン持ち出して、どこかに放り投げてやる!…

      ガバッ!ガチャ!

少しでも時間を稼ぎたい一心だった。田中理沙はスタッフルームのドアを開けて、自力で外に逃げ出した。

ヒューーー、カラン、カラン、コロ、コロ、

ドアを開けると風で飛ばされて空き缶が転がる音が聴こえた。11月の中旬で深夜の1時を過ぎれば気温はだいぶ下がっている。下着姿では寒くてたまらない。

  ここはガソリンスタンドだわ…

田中理沙はこの場所は、閉鎖されたガソリンスタンドだったことに気がついた。






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