
Tomerarenai
第2章 2 入学
私…どうしよう。
なんで、こんな学園受験したんだろう。
涙を浮かべながら、ルームキーをもらう。
「大丈夫?私、草宮あすか」
髪をポニーテールで結んだ女の子が、
私の顔を覗き込む。
「あ…うん。私は、前田春風」
「じゃ、はるかって呼ぶね。うちのことは、あすかって呼んでよ?」
「うん…」
「私、ここで良かったと思う。
だって、
他の勉強しないですむんだよ?」
「でも…私、怖いの。」
私はまだ処女だった。
「処女なのか…大丈夫だよ。
うちら、部屋まん前だよ。
なんか、あったら来て。じゃあね」
あすかは、部屋に入って行った。
