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僕のこたえ

第4章 初夏の頃

「もう直ぐ夏休みだね」


「ああ…」


「どこか行く?」


「夏休みは多分、シアトルだ」


「シアトル!?」


時田さんの声が裏返りそうだった。


「父親が今、シアトルにいるんだ。そっちに行く予定だ」


「そうなんだ…」


「ああ…」


時田さんは心なしか寂しそうに見えた。



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