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僕のこたえ

第4章 初夏の頃

「ねえ、シアトル行く前にデートしてよ。

そしたら、私、東君の事諦める。

片思いから卒業する」


時田さんはメガネをくいっと上げて、笑った。


笑った顔が切なく僕の胸に突き刺さる。


きっと僕は時田さんに酷い事してる。


時田さんの気持ちに応えられないのに、傍にいる事を許している。


曖昧な僕の態度がいかに残酷か…


最低だな、僕は…


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