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僕のこたえ

第2章 恋の矢印

「東君、隣いいかな?」


声を掛けてきたのは時田さんだった。


「どうぞ…」


そう応えて、少し椅子から体をずらした。


彼女は自分の本を広げ静かに読み始めた。


しばらくしてからだった。


「東君…彼女いる?」


「いないよ」


いきなりの質問だったが僕は冷静に応えた。


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