ホストクラブの罠(不良総受け)
第9章 見てはいけないもの
――※恭平視点※――
ガチャリ―――――
扉を開けた俺の目の前には、ありえない光景が広がっていた。
縛られ、喘ぎ、悶えている瑠希の姿。
なんだこれ・・・
ストックルームで行われている事を考えれば、拘束したのも全裸にしたのも、玩具を突っ込んで目隠しして放置したのも透吾さんだろう。
しかし・・・
凄い格好・・・
いつもはギャアギャアわめいている瑠希が、今は腰を振り、エロい声で喘いでる。
「ハァ・・・と・・・透吾・・・このクソ野郎・・・早く・・・
もう・・・ほどいて・・くれ・・よ・・・」
目隠しのせいで、入ってきた俺の事を透吾さんだと思っているんだろう。
ここ最近俺はおかしい。
なぜか瑠希を見るとドキドキする。
触りたくなる。
こんな感情初めてで、胸がモヤモヤする。
最初はなんだこいつって思ってたのに、あの日、例のごとく透吾さんに媚薬を盛られ俺に縋って来た日以来、どうにもこうにも気になって・・・。
この気持ちは・・・なんなんだ?
俺はため息混じりに瑠希に近づき拘束をとこうとした。
だけど、近づけば近づくほど瑠希のいやらしい部分や、いやらしい吐息が聞こえてきて・・・
少し・・・
ほんの少しだけ意地悪してみたくなった。
幸い、瑠希は俺の事を透吾さんだと思っている。
卑怯な自分になぜか笑えた。