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第6章 熱意と決意


「ありがとう」


キミイさんは嬉しそうにおじさんに交渉しに行った。



「良かったな~お前、里親が見つかって」



オレは黒うさぎの頭を優しく撫でた。



「キミイさん、なんて名前つけるん…」



そう言いながら菅生さんに振り向くと、

菅生さんはなぜか切ない表情を浮かべながら、一点を見つめていた。





菅生さん…?





オレはなんだか見てはいけないものを見てしまったような気がして、すぐに目をそらした。



「…ん?なんか言ったか?」



数秒後に菅生さんがオレに話しかける。

菅生さんを見ると、もういつもの菅生さんの顔に戻っていた。




「龍ちゃん、お待たせ」


キミイさんが嬉しそうに戻ってきた。


「ケージ付きで8千円だって。だいぶ値引いてもらっちゃった♪」


「良かったな」


「うん、とりあえず用品を準備しなきゃいけないから、うさぎちゃんは明日取りにいくね」


「わかった」



キミイさん、すっげぇ嬉しそう…




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