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卓也は３人をチラッと見た。
軽音部があることは知っていたが、いまいち冴えない奴らばかりだ。



（えーと、ベースにギターにドラムね…ん？）



「ボーカルはいないんすか？」



卓也が聞くと、３人は更に顔をにやつかせる。



「それがぁ～…ボーカルいたんだけど、最近辞めちゃって…」



ベースの小松が気まずそうに答える。



「えっ、なんで？」

「なんか、方向性が違うとか言って辞めちゃったんすよね…」

「そうなんだ…」



（なんか嫌な予感がしてきたんすけどw）