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第9章 funky&crazy



(くそ、また順平のやつ、しゃしゃりでやがって…
てか、ファンができるのは嬉しいけどさ…
みんな高藤さん狙い…。
なんか、すっげぇ…複雑。
てか、オレのファンはいねーのかよ!)



アールグレイの情報を聞くと、女子たちは満足げに自分たちの席に戻っていった。



「なーに、ふてくされてんだよ~」



順平がニヤニヤしながら戻ってくる。



「はぁ?てか、人の情報勝手に教えんじゃねーよ!」

「やだな~卓也くん♪こうやってファンは増やしてくものだよ?」

「今度は何企んでんだ?」

「企むだなんて人聞きの悪い。で、小松たちとはライブするんだろ?」

「ああ、OKもらったからな」

「よし。じゃあ3組のみゆちゃんにメールしとこ」

「は?何してんの、お前?」

「何って、みゆちゃん、お前のファンだからさ♪」

「はっ…!? え!?」

「なに、自分はモテないと思った?よく見ろよ、廊下から熱い視線感じるぜ?」



ちらっと見ると、廊下には数人の女子たちが集まり、こちらを見て立っていた。




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