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第9章 funky&crazy



放課後。
早速練習を始めるというので、卓也はひとり視聴覚室に向かった。
その間も廊下でチラチラと視線を感じる。



(いやぁ~まさかこんなに反響あるとは…もうオレ超有名人じゃん)



卓也は口笛を吹きながら、階段を軽快に降りて廊下に出る。



ドンッ!

「きゃっ…」



突然肩に強い衝撃があり、すぐ耳元で女子生徒の悲鳴が聞こえた。
バサバサと何かが落ちる音がする。



「わ、ごめっ…!!」



卓也はとっさに謝る。
ぶつかった女子生徒の方を見ると、ちょうど女子生徒もこちらに顔を上げるところだった。



「あ…」



女子生徒が小さく声を出す。





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