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……どうしてこうなった?

第14章 もうひとつの恋の始まり

友美は昨日の一部始終を説明する。

「だから別にデートとかそういうんじゃなくて、ただ買い物してたの」

「ふぅーん」

「な、なによ、その疑わしき眼差しはっ!」

「で、ともちゃんはどーなのよ? 鎗倉先輩のこと」

「ど、どうって……」

「意外とタイプなんじゃないの?」

「そ、そりゃ、まぁ……
で、でもそういう対象じゃないの。鎗倉先輩みたいなかっこいい人は観賞して楽しむだけ。
ゆうちゃんも前言ってたじゃない? イケメンなんて遠くから観賞して楽しむだけって」

「まぁ、そうだよね」

「私も鎗倉先輩のことはそんな感じ。観賞してハスハスして終わり」

「いいじゃない。彼氏にしちゃっても」

優花は他人事みたいに言う友美をじれったく感じる。

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