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……どうしてこうなった?

第22章 どうしたの?

「お知り合いって言うか……うちのサッカー部の部員だよ、橘は」

「……そうなんですか。知らなかったです」

「あいつは結構いいもの持ってるよ。俺と同じで技術力ではなく気合とスタミナで勝負するタイプだけど。
きっといい選手になるって俺は思ってる」

「槍倉先輩が言うんだったら間違いないですね」

バムッ……

高級車独特のドアを閉める音がし、リムジンは走り出した。

その後姿を見て、なにかもやもやとした思いが友美の中で溜まりつつあった。


何かが思い出せそうで、思い出せないような、嫌なもどかしい気分に陥っていた。

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