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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

「嫌な気分にさせちゃったね……ごめんなさい」

「なんで謝るんだよ……謝んなよ……」

「お茶、入れようか……」

気まずい沈黙になる前にリョウは立ち上がり、ポットを使い、お茶を入れる。

「はいどうぞ」

湯飲みには澄んだ緑色のお茶が入れられている。

その水面に映る自分の顔を橘は眺めた。

「穢らわしいでしょ、私……」

「そんなこと……ねぇよ……」

「援交もしてるんだよ……私」

そっとリョウが呟く。

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