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……どうしてこうなった?

第31章 素直じゃない親友たち

「はぁはぁはぁ……すごい……きもちよかったです……誠一さん」

友美はよろよろと起き上がり、誠一にしがみつく。

「お、おれも……よかったよ、友美……」

抱きつかれた友美を抱きかかえ、誠一は再びベンチまで歩く。

「すごい、幸せです……私」

「ああ。俺も」

誠一は友美の頭を抱き寄せてキスをする。

幸せな時間を感じながら、二人はやはり心配していた。

優花と芹沢のすれ違いを。

自分たちだけ幸せでいいはずがない。

そう感じていた。

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