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……どうしてこうなった?

第32章 陸奥家を継ぐ者

弟と妹もいる副島の家では公立の高校に通うのも正直厳しい状況だった。

だからもっと学力の高い学校にも行けた副島は特待生として迎え入れてくれた東雲学園を選んだ。

入学後も当然その学力をいかんなく発揮し、成績はトップクラスを保った。

そのおかげで陸奥の目にも留まり、副生徒会長にまでなれた。

陸奥と結婚して資産家にのし上がろうとまでは流石に副島も思っていなかった。

だが、陸奥の側近としてずっと暮らしていき、陸奥を支えながら自分も恩恵を受けようと考えていた。

自分にはその資格も能力もあると自負していた。

しかし、陸奥は芹沢と付き合い始めてから明らかに態度が変わった。

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