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……どうしてこうなった?

第1章 いきなりの告白

「きゃあぁぁ!!」
「嘘っ! マジ!?」
「すげー! 入学初日から!?」

優花の聞き返した「はい?」という言葉を肯定の「はい」と勘違いしたクラスメイトは大騒ぎをする。

「ちょ、ちょっとっ! 違うし! 待ってって、みんな!」

恥ずかしくて真っ赤になった顔をブンブン振りながら優花は抗議するが、興奮状態の周囲には当然聞こえるはずもなかった。

「じゃ、そういうことで」

上級生はそう言うとさらっと優花の髪を撫で、名乗りもせず教室をあとにしていった。


「えー! ちょっと! 困ります!」

慌てて追いかけようとする優花だったがクラスメイトに囲まれて行く手を阻まれてしまう。


「なにこれ!? なんか期待してた高校生活と違う!」

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