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……どうしてこうなった?

第41章 エピローグ そうしてこうなった

夏の大会は結局二回戦で敗退となった。

県内で圧倒的な強さを見せつけた東雲学園だが、全国のレベルの高さを改めて思い知らされた。


とはいえ全力で戦いきったメンバーたちには後悔の念はなく、切り替えて次の冬の大会に向けて気合を入れ直していた。

夏休み中も練習は続いたが、夏の大会でかなり無理をしていたこともあり、それほど過酷な練習とはならなかった。

そういったこともあり、多少時間に余裕が出来た優花と芹沢は頻繁に会って出掛けていた。

「大学受験とか大丈夫なんですか?」と優花が心配したが、芹沢は「余裕余裕」とかいって気にもしていなかった。

若干不安ではあったが自分のために時間を作ってくれる芹沢に感謝をしていた。

高校一年生の夏休みは人生に一度きりしかない。

その大切な夏休みを謳歌していた。

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