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好きだから、、、

第8章 第八章





私は、

そっと純哉に

近づいた。






『純哉、、』




純哉は、

かすかに目を開けた。




『わかる?

あたし。美月だよ。』




純哉の顔は、

どこか安心したような

顔だった。




『桜の花びらって、

一枚一枚は

白いでしょ?

でも、

たくさん集まると

ピンクになるんだよ。

人も同じで、

一人一人は弱いけど、

集まると、

強くなるんだよ。』




「そっか…。

俺が…諦めた…から、

こんなに…

なっちゃった…のかな。

美月…。」






私は、

ぐっと涙を

こらえた。


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