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キレーな顔した狼さん。

第2章 1匹目

「え…」

「いいでしょ?これくらい
どっちにしろ拒否権なんて無いし」

そう言って
ケータイをちらつかせる瑠樹

「~っわーったよ!だから、それ消せっ」

「やーだっ」

「はあ!?」

「じゃ、俺はこの画像で一発抜いてくっから、じゃーね。汐里」

るきは一通りの後始末を終えると
そう言って俺に背を向ける

「…待てって!お前っ、絶対その画像ば誰にも見せんなよ!?」

「わかってるー」

こちらを振り返らず顔の横で手をひらひらとふる

「…ほんとか?」

信用できず疑う事しか頭に無い俺は
瑠樹が

「そんな勿体ない事するかよ」

なんて口角をあげながら言ってるなんて気づくはずがない

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