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キレーな顔した狼さん。

第3章 2匹目

「なっ、何いって」
反論しようと口を開くと
チュッ

それは、瑠樹の口によって止められた

「静かにしてないとダメだろ?汐里…」

「ちょっ…」

「写真…」

「え?」

「あの、写真…どうなってもいいの?」

写真……って!あれか!?

「瑠樹っ、てっめー…せけーぞ!?」
あの写真が誰かに見られた瞬間、
俺の学校生活…いや、人生そのものが
終わる…

「…セコい?ハハッそんな事どーだっていいね」

な、何いってやがんだ!?こいつは!?

「俺はこの一週間、頭ん中でしか汐里を触ってない…頭ん中でしか汐里を犯して無いんだ…もう…触りたくて抱きたくて死にそーだった」

……終わってる…こいつは人として
何かが終わってる

「そんな汐里が今、ここにいて俺は汐里に触ってる…なのに止めれっつー方が無理…」

プチプチプチ…
「はあ!?ちょ…まて…「無理」」
んなっ!?

瑠樹は俺のワイシャツのボタンを外し始めた

「な、何でだよ!?」

「ん?何が?」
俺の問いかけに瑠樹は手を止めず
聞き返す

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