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キレーな顔した狼さん。

第5章 3匹目

「ぶあっくしょんっ…あー」

「あら、風邪かしら?ほらっ体温計!顔色悪いし…熱計ってみなさい?」

「あー、うん…あんがと」

はあ…心無しか体もダリィし…

ピピピピピっ

体温計が軽快な音で計り終わった事を俺に知らせる

「げっ…」

体温計の数字を見た俺の反応を見て
母さんが俺の手に握られた体温計を覗き込む

「あんら、やだ…38.2°cもある…今日は学校お休みねー」

「う、うん…」

何か改めて熱があるって解るとさらに具合悪くなるから不思議だよな…

「学校には連絡入れとくわね、
インフルエンザかしら?流行りに負けちゃって…男の子でしょ?やぁねー…」

「ち、違っ…」

「何がよ?…ま、いいわ…午前中に病院行っちゃうから早く用意しなさいね」

「わーったよ」

「瑠樹君にも連絡入れなさいよ!
毎朝、毎朝あんたの事迎えに来てくれるんだからっ!あんなに綺麗な子!初めてうちに迎えに来た時、お母さんびっくり…」

母親はどうやら瑠樹の事が気に入ったらしく瑠樹の話しが始まるといつも長い

それに俺はため息をつきつつ

「解ったから…静かにしてくれ…」

と、朝から疲れ気味に返事をした

「あっ!わすれてた!!」

ビクっ
「うわっ!ビックリしたぁっ、何だよ…いきなり…」

突然大声を挙げた母親に驚きながらも
理由も聞くと

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