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キレーな顔した狼さん。

第5章 3匹目

「にしても、汐里ん家はいつ来ても興奮するよな…」

「はあ?」

意味の解らない瑠樹の発言に聞き返す俺

「だってさー?汐里の小さいバージョンの充に…汐里の女バージョンで綺麗な彩歌さん…もーやばすぎ」

ズキッ
「な、何いってんだよっ…弟とか…姉ちゃんとか!手、出すなよ!!」

瑠樹の発言に胸が少し痛んだ

「何、ムキになってんの?
ハハッ、ヤキモチ?」

「う、うっせ…」

「ホント可愛いな…汐里は…大丈夫だよ、二人共汐里に似てるから良いっつってんだから」

「べ、別にそんな事…聞いてねーし…」

口では強がりつつもやっぱ嬉しくて
顔に出そうなのを必死に堪える

「そ?汐里が拗ねてると思ったんだけどな?」

「拗ねて何かねーよ!!
…もーっ、俺は寝るから!お前は着替えとか取ってこいよ!おやすみ!!」

「フッ…おやすみ…」

パタン

優しく閉まる扉

何か瑠樹が優しく感じたのは気のせいだろうか?

そんな事を思いつつ俺は瞼を閉じた


……ここで捕捉しとくと彩歌(サヤカ)ってのは俺の姉ちゃんで高3
ちなみに、女子高にかよってます

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