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キレーな顔した狼さん。

第9章 5.5匹目

「へ?」

キョトンと瑠樹を見上げる

「汐里も浸かるんだよ!」

「…え?この幅に?」

この風呂の幅からして高校生の男2人は少なからず何処かかしこ密着することに…

「そっ」

「なっ…あ、おまっ」

「はいはい」

ザパァ~ンっ

強引に俺の手を引き、そのまま浴槽に入る

……まぁ、案の定近いしくっつくしで…

「汐里~?こっち向いてー?」

いやっ、無理だろ!?
俺はあまりの恥ずかしさに瑠樹に背中を向けた

「しーおーりー」

「………///」

「…」

「……」

「…汐里…綺麗…」

「…はぁ!?」

「首も背中も…全部キレイ」

ギュッ
「え、ちょっうっわ」

瑠樹は突然そーいうと、これまた突然後ろから俺を抱き締める

「る、瑠樹…へっ!?」
チュッ…

首にチクっとした感覚が走った

「汐里…キスしたい…こっち向いて…?」

「え…えっ!?」

「お願い…汐里…」

~~~っ

「あーもーーっ!ほらっ」

ザパンっ

チックショ~っ!
ホントせこいよなぁ!こいつ!

「ありがと」

キュンっ
「!?」

その顔は反則だろーがよっ
可愛すぎだっバカ!!

「~っ!いいから早くしろっ、んっ」

目を硬く瞑り顔を前に出す

「フフっ…」
チュッ

ふと、「かわい…」
なんて声が瑠樹から聞こえた気がしたが…きのせいにしておこう…

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