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キレーな顔した狼さん。

第2章 1匹目

…いやいやいやいや
バカは俺か?何ムキになってんだよ

「先輩??」
「うわっ」

俺の意識が飛んでるうちに気づけば目の前に来ていたアイツが「うわっ、だなんて酷いなー」などと笑いながらいっている


「何だよ、お前。こんな所で」

反応に困った俺は適当に思いついた疑問を口にした

「何でって…先輩を待ってたに決まってるでしょ?」

いや、決まって無いだろ

「それに、僕の名前は斉藤瑠樹(ルキ)。お前じゃないです!…まあ、先輩にならお前でも良いですけど。」

「んなっ…//」
その、さりげなく俺を特別みたいに言うのは止めて欲しい…

ん?でも、"斉藤"?俺と同じ名字なんだ…偶然だな

「ハハッ、先輩テレてるっ?かっわいー」
「ちょっ、おま…」


「きゃーっっ」
(ビクっ)


「な、何だ?」

いきなり叫び出した女子達に不覚ながらも驚いていると

「い、今の聞いたー!?」「ねぇーっ」「聞いた聞いたーっ」
「"先輩になら"だってーっ」
「いやいや、それよりっ"可愛い"だってっ」「汐里くんのあんな可愛い顔、初めて見たーっ//」
などと言う
さんざんな言葉達が聞こえて来た

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