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第10章 フィクサー


二人きりになった。
癒さなければいけない立場なのに、何故か緊張している自分がいた。
そんな私を察したのか

「エリカさん、アートは好きですか?」


「はい、フェルメールも好きですし、レンブランドも。
それにそちらにあります、テイストは違いますがルソーも好きです。」


優しい気遣いに笑顔で答えた。


「エリカさんは印象派画家が好きなんだね。」

優しく微笑み返しながら屈んで私の手に キスをした。


覚悟を決めていたので驚かなかった。
驚く歳でもなかった。

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