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第11章 女

その後すぐにクラシックカフェでママに会うことにした。

先に着き、*ガーシュウィンの"Summertime"が流れていたので、聞きながらアールグレイフレンチブルーを飲みながら待っていた。

「エリカちゃん、お待たせ。」


明るく弾んだ笑顔で来て私と同じものを頼んだ。

「お疲れ様、ありがとう。先生どうだったかしら。」

興味津々に聞いてきた。

「ママありがとう、何もかも最高の方だわ。」

そう、条件は勿論、特にに身体の相性は最高だった。


「良かったわ、エリカちゃんにとてもお似合いの方だと思ったのよ。
奥様に早く亡くされて、お一人で勿体無いと思ってたのよ。」

弾んだ声で喜んでいた。


流石ママのお眼鏡にかかった方だと思った。何も語らないが大きさを感じたから。



*ジョージ・ガーシュウィンの曲"Summertime"=オペラ"ポーギーとベス"でヒロインのベスが子守唄として歌う曲 1935年の作品。


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