好きな空間
第11章 女
いつの間にか長椅子の上で眠り込んでいたようで、冷えないように小さな毛布が身体にかけられていた。
ボーとしていると、 ドアの外側からママの声がして、まるで夢を見ているかのように意識が朦朧としていると
「上手く行ったわね、もう本当に手間のかかる娘だったわ。」
尋常じゃない感じがした。
「勿論上手く行ったらしいよ、君も大変だったね。」
「エリカちゃんは大丈夫なの?
貴方と私のこと疑ってないの?
何だかおかしかったのよ。」
「昔のことは話したよ。でも、もう大丈夫だよ、彼女は私に夢中だよ。」
笑って話している感じがしたが、あの娘って…
志帆?!