好きな空間
第12章 私
二人でベッドで横になりながら私は彼の髪を撫でながら
「この頃何だかママに監視されているみたいで怖いの、気のせいかしら。」
ゆっくりと髪を撫で続け
「あれから志帆が来ないから、ほっとしているけど何だか私に対するママの様子が変なのよ。」
「変?
変って、何処が?」
さりげなく反応した。
「来るわけないと、あまりにもキッパリと言うし、私は激しいって訳の分からないことを言うのよ。」
考えている感じがしたから
「変でしょう?」
「…そうだね。」
「でもママには言わないで!何だか怖いしややこしくなるのも嫌だから。」
「分かった。」
凄く真剣な顔をしていたが私は彼の髪を撫で続けていた。