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第12章 私


出勤するとヘルプの娘が困った顔をしている。


「どうしたの?」


「エリカさんっ!
今日、何だかママが不機嫌なの。」


助けを呼びたい顔。

「大丈夫よ、きっと生理なのよ。」


「だといいけど…」

と言いながら開店準備をしていた。







あんなところを見たら流石に女のプライドが傷ついたのかしらと思いながら、必要なとき以外は1日会話しなかった。





終わったとはいえ、あの男の昔の女だからね。

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