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第13章 ジレンマ

ママは私には普通だった。



私には…




家に帰ると優しいはずの彼が壁を蹴っていた。



「ただいま、どうしたの?」


はっと、驚いた顔をしたが急に優しい顔に戻り


「お帰りなさい、ぶつかっただけだよ、大丈夫。」





全て見当はついているけれど、私は知らないことにしている。


「気をつけてね。」








ママは
"志帆の件"と私との夜のこともあり、女の嫉妬と今すぐに動けない"マルジェラ"の購入が出来ないジレンマがあるのだろう。

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