テキストサイズ

好きな空間

第6章 はじまり

唯一マシだった高校生活が終わり、また嫌いな春がやってきた。

沙也加も由実も事務職に就職し、菅野くんはこの学校でも異例なことに希望する国立大学へ行った。
私は3年お世話になったパチンコ店とコンビニは辞めて、華やかに感じてとあるアパレル販売の正社員として働いていた。

給料は高校のときより格段に安く、あの人に家賃を払ったらあまり残らなかった。

そして追い打ちをかけるように社員販売(そこの服を着なくてはいけない為)が私を付きまとった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ