
アイツが私のご主人様!?
第30章 魔法がとけてく。
……それから、
何秒か神崎クンにぎゅうう~って!
抱きしめられてた…。
お互いに、
なぜか無言で……。
わたしは、
ドキドキMAXだったから…///
心臓の音が聞こえちゃうんじゃナイカってくらい鼓動が早くなってて!
……身体中の全神経が、
神崎クンを感じ取っていて……。
完全に、神崎クンに酔っていたのかもしれない……。
(……あ…!
もうすぐ、観覧車…終わっちゃうよ…。)
「………よし!充電完了!!」
「……なんだそれ。笑」
神崎クンは、
わたしを抱きしめるのをヤメた。
「………着いちゃったな…。」
「……そだね。」
……神崎クンが、
一瞬!切なそうな顔をしたように見えたのは…
見間違いだよね?
「………じゃあな!」
「………うん…。」
わたしと、
神崎クンは……
まるで・・・
魔法がとけていくみたいに…
何事もなかったかのように、
それぞれの相手が待つ場所に向かった───。
*
