
アイツが私のご主人様!?
第34章 私だけ!?
「おっおい~!
こんにゃろ!カンザキぃ!!」
「うっせ。
ナンだよ、りおチャン。」
「足っ、足ぃ~~!
絡まるんだよぉっ、
こんにゃろっ!うぅ…
早歩きしすぎ~~!」
ピタッと歩くのをやめて、
いきなり止まる神崎くん。
思わず私、神崎クンの背中にタックル!!!
どんっ
「もっ……
いたた…………っ」
神崎クンは、空を見上げて。
──────ポツ…ポツ……
「………雨だ。」
「えっ、」
───ザアアアア
「きゃっ!
雨、降ってきた!!」
いきなり、
雨が降り出して。
「………やっ、
どうしよ!神崎クン~!」
!!!!
神崎クン、いきなり制服を脱ぎ出す////!
雨が振るなかで、
制服を脱ぎ出す神崎クンは……
ちょっぴりセクシーで………、、
───パサッ
「あ………」
「ば~か。
……ナニ見とれてんだよ。」
気づけば…
ふわっと香る…神崎クンの匂い。
爽やかなんだけど…ちょっぴり甘い。
「……雨、降ってきたから。
それ、かぶってろ。フン」
「……えっ、」
そっか・・・
神崎クン、私が濡れないようにしてくれたのか…。
「……ま、
いらないなら、いいけど。フン」
神崎クン、
私にかぶせてくれた制服を取ろうとする!!!
「やっ、やめろやいっ!汗
いるっ、いるから!貸してくださいぃ~~!!うぅ…」
神崎クンは、
ふっ…て、優しく笑って。
「ほら、来いっ!」
「きゃっ!」
雨の中、
私の手を引き走り出した!!!
*
