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うちのねこ

第1章 猫に一目惚れ

猫について一番最初に聞いた話は、お父さんが独り暮らしをしているときに飼っていた小さな黒猫の話でした。


名前は「コテツ」オス

ある日

博はいつものように布団から出た。

朝食の支度をしようとキッチンにいくと、コテツが何かをしているのを発見した。

「え?コテツさん?何してるんスカ?」

「ニャ~……」

そこには買ったばかりのパンの袋を開け、パンを頬張りながらこちらを見上げる一匹の黒猫がいた。

「!?」

「ウニャ」

「何してんだよぉ~!!」

博はおもむろにコテツの首をつかみ投げた。

「ギャッ!!……………。」

「あーあ。新しいパン………」

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