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うちのねこ

第1章 猫に一目惚れ

博はさっさと仕事を片付けて家に帰ろうと思っていたが…

「博さん!」

「ん。なんスか?」

「あのぉー。私このあと合コンがあって……残業お願いできますか?」

(えぇーー!!もう帰ってコテツに餌あげなきゃいけないのにー!!!!)

「あぁ、いいっスよ。」

「ありがとうございます!!!」

「はぁー。こんなにあんのかよ…」

~2時間後~

「おおー!終わったぁーー!さて。帰るか。」

~帰宅~

「ただいまー……コテツさん……?」

(ありゃ?いねぇーし。まぁいっか。そのうち帰ってくるら。)

~朝6:00~

ドンドンドンドン!!

「はぁい!」

「あの、この猫ってお宅のですよね?昨日の夜、車にひかれたみたいで…一晩家で預かってたんだけど。」

「はい……。うちのです……。」

その女性が抱き抱えていた猫は……紛れもなくコテツだった。尻尾は折れ曲がり、顔は腫れ、毛並みもボサボサだった。博はコテツを女性から受け取り、お礼を言うと大急ぎで車に乗り、動物病院へ向かった。

「おい。コテツ大丈夫か?そんなに背筋を伸ばして。」

「ニャア」

コテツは車に乗っている間は助手席できちんと座って前を見ていた。

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