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とってもエロい話

第6章 128001


黒いなぁ、って思った時にはもう手遅れだった

手から流れ落ちる液体は膝を濡らして地面に至り紋様を描く

肉塊と化したそれを手で握り潰しては、そこに生きている証拠を探した

けど乾燥した有機物が期待に答えるはずもなく、僕はまた泣くことしかできなかった

冷え込み続けてやまない1月の、とある悪夢の話である

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