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「…店入らないんですか？」

「えー、拓己は俺とは
会いたくないと思うし？」


意味が分からない。
兄貴なのに、会いたくないのか？


「…でも兄弟でしょ？
一応挨拶くらい…っ」


あたしは思わず目を見開いた。
何が起こっているのか分からない。



「ちょっと…っ！」


あたしは遠藤悠人に
抱き寄せられていたのだ。



「ちょっ…離せぼけっ！」

殴ろうとしたら、抵抗出来ないように押さえられる。


「面白いモンが見られるから、
ちょっと黙れ」


あたしにニヤッと余裕の笑みを浮かべる悠人。


それが分かるのはすぐだった。