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紅桜学園イケメン部!

第6章 キラキラしてる


「げほっ…、げほっげほっ」

「・・・大丈夫?」


思わず話しかけると、凄い睨まれた。

「大丈夫だ」

「大丈夫じゃないから言ってるんでしょ?」


あたしにもう一度話しかけるなという意味を込めて、じっと見つめる。

・・・睨む、とも言う。


「お前には関係ねぇ」

「関係ある!」

「お前『姫』だからって調子こいてんじゃねぇーよ。

俺はそういう女が大嫌いだ。
彼女面して、あり得ねぇ」

優雅は多分、心配して欲しくないんだよね。

自分に心配してくれる優しさが、嫌いなんだと思う。


「言いたくないなら別にいいけど。
一応マネージャーなの。
健康管理くらいさせてよ!」

「関係ね…、」

もう一度言い掛けた優雅をにらみ返す。

あたしも負けてらんないよね。

胸ぐらを掴み、深呼吸する。


「関係あるわよ!!!
あたしはこうみえても
神経図太いの。

それと―――――
理由が言いたくないなら
構わないから
しんどいときは伝えて。」



あたしがそう言うと、じっとあたしの顔を見つめる。

凄く綺麗な顔をしてるんだな、そう改めて気付く。


「こう見えても?お前は神経図太い男だろーが。」

一応笑いながら言ってくれた。
・・・いつもの優雅だ。


それが酷く嬉しい。

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