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甘いキスを永遠に

第87章 ささやかな夢

「やめてよ。恥ずかしいわ」


私は自分で手酌して更に飲んだ。


「俺のささやかな夢だっんだよなあ。
麻実は嫌か?」


元哉が私を深く見つめて聞く。


元哉の甘い顔は年と共に渋みがあってかなりセクシーなオヤジに仕上がっている。


私は未だにドキッとする事がある。


「嫌じゃないけど、なんか現実的じゃないじゃない」


「それが出来るのは俺が王子だからでしょ。忘れちゃった?」


「忘れてない…」


私はあまりにも昔の言葉に恥ずかしくて小さく応えた。

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