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甘いキスを永遠に

第36章 誕生日・2

元哉はグラスのワインを飲み干し自分で更に注いで話を始めた。


「俺さ、麻実に黙ってたけど、結構金あんだ。

両親は事故死だったんだけど遺言書はあって、
兄貴は店と家を、俺には金と保険金も相続されたんだ」


私は今までの元哉からは想像出来ず何だかピンとこなかった。


「ずっとその金使ってなかったんだ。

ちょっとムカついてて…

でも麻実と知り合ってから使ってもいいかなって…

変にこだわっても金は金だし」


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