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甘いキスを永遠に

第39章 Kitchen love

俯いた時、落ちた髪を耳に掛ける仕草…


隠れていた耳が露わになるだけで、俺が噛みつきたいと思ってる事を知らないだろう。


ベランダで洗濯物を干す空を仰いだ横顔に触れたくなる事を知らないだろう。


テレビを見ながら何気なくグラスを取ったその小指を、口に含みたくなる事を知らないだろう。


俺が堪らなくなりちょっと手を伸ばすと、麻実はその気のないふりをする。


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