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甘いキスを永遠に

第46章 母の病

その夜、ずっと元哉は私を優しく抱き寄せ眠らせてくれた。


朝、起きるともう元哉はいなかった。


一年以上暮らして増えていった元哉の荷物もなかった。


ダイニングテーブルには書き置きが一枚。


『仕事だから、もう行くよ。
俺の荷物はとりあえず持って行く。
麻実も一日も早くお母さんの所へ行きなさい。
落ち着いたら連絡をくれ。

どんな時も麻実を愛してる』


そんなメモだった。


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