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甘いキスを永遠に

第62章 仁美さんと

「麻実ちゃ~ん」


海から上がった元哉が海(カイ)の手を引いて叫んだ。


「どうしたの?」


「海が寒いって」


ようやくパラソルまでたどり着いた海は唇が紫色になっていた。


「入りすぎよ。元哉気づいてよ」


文句言いながら、海をバスタオルで包んだ。


「ごめんなさい」


素直に謝ったが、元哉は仁美さんにペロッと舌を出してみせた。


仁美さんがくくくっと笑ってた。

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