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甘いキスを永遠に

第80章 結婚記念日

元哉が荷物を積み込み、車の助手席を開けた。


「麻実ちゃん、行こう」


秋空に映えた元哉の笑顔が優しかった。


私は助手席に座りシートベルトを締めた。


元哉が素早く運転席に座りシートベルトをしてハンドルを握った。


「いざ、横浜へ」


とふざけて言った。

私は可笑しくて笑った。


車は走り出し、海沿いの国道をどんどん上った。


秋は私を何か変えてくれるだろうか?


紅葉する木々を車窓から見ていた。

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